チャプター 184

「アズールに会ったのか?」

電話口から、ガブリエルの冷えた声が落ちてきた。

どうしてガブリエルとの会話は、いつだって尋問みたいになるんだろう。心底そう思ってしまう。

「うん、会ったけど」

声が自然と皮肉っぽくなる。「アズールは何でもあなたに報告するのね」

それだけじゃ物足りなくて、ついもう少し刃をねじ込んだ。

「ねえガブリエル、恥ずかしくないの? あなたの彼女、生活費を賄うために外で掛け持ちのバイトしてるのよ。もしかして、自立した女を演じるのが好きとか、そういう変な趣味でもあるの?」

「エンバー、何を言ってるんだ」

うまく苛立たせることに成功した。

でも、どうでもいい。「ただ...

ログインして続きを読む